COLUMN

Shiho Yokoyama chapter1

Shiho Yokoyama chapter1

どういうお仕事をしてるんですか?

企業と新規事業の立ち上げをしたり、
将来こんなことが起こるんじゃないかという未来予想から逆算して
事業の方向性を考えたりするといった仕事をしています。
コンセプトをつくって、サービスをデザインして、
それを市場に出してみて改善していく...
というプロセスはおもしろいです。

もともとは紙媒体のデザイナーをしていたと伺いました。

2019年まで働いていた会社が、
紙媒体もデジタル領域のデザインもやってるし、
サービスのデザインもやっているような会社だったこともあって、
あまり(紙やウェブなどの)垣根を感じていなかったんです。
紙媒体もデザインしていましたが、
媒体問わずなんでもデザインしていました。
今も昔も、面白そうなことをやりたいだけなのかなと。

副業で地方でもお仕事をされているんですよね。

友達が小布施(長野県)でコワーキングスペースを立ち上げて、
月一でそこの店長をやることになったんです。
通っているうちに小布施で地域のプロジェクトを一緒にやらないかと
誘っていただき、小布施の外に住んでるクリエイターを集めて、
地域の企業の方と合宿をするコーディネートをしたり、
コワーキングスペースの上に設置する
ソーラーパネルのためにふるさと納税形式での
クラウドファンディングをオーガナイズしたりして関わっています。

普段はチームでのお仕事ですか?

はい、チーム仕事です。
ひとりじゃできないような大きな仕事が好きだし、
チームワークも好きだし、楽しく会社員してます。
でも大きな仕事だけではなく、小布施の案件みたいに
人と距離が近い仕事もやっていることで、
バランスが取れている気がします。

小布施に行ったり、昨年は海外のいろいろな場所に行ったりもされてましたよね。
これからもそのスタイルは続けるんですか?

去年はいろいろなところに行って楽しかったんですが
疲れてしまったのと……今、
夫と2人で逗子と恵比寿と渋谷に物件を借りてるんですけど、
夫がニューヨークで事業を立ち上げようとしてるんです。
ニューヨーク(の物件)が増えるからもったいないし、
ちょっと縮小しようと思ってます(笑)。

昨年はどこに?

1泊以上滞在したところだと、国内は小布施に14回、
京都に3回、長野、山梨、熊本に。海外はシンガポールに6回、
南アフリカ、ベトナム、ポルトガル、韓国、イギリス、トルコ、メキシコ、
キューバ、スリランカ、ニューヨークに行きました。

国内は山梨の八ヶ岳以外、全て仕事です。
国外は出張は南ア、シンガポール、
ベトナムくらいで、ほとんどがプライベートでした。

なぜそんなに旅に出ようと?

メキシコやキューバは、ずっと行きたくて(前の会社を辞めた際の)
有休消化で「今しかない」と思って行ったんですけど、
ほかは誘われてふらっと行きました。
茶園の三代目の友達がいて、ポルトガルのサンミゲル島に
お茶栽培の視察に行くというのでついていったり。
トルコによく行ってる友達が誘ってくれたり。
そういう感じが重なりました。

旅や移動が多いと身軽になりそうですね。

ミニマリストな方だと思います。
面倒くさいから、把握できるミニマルな単位で生活しようと思って。
逗子の家は、ホテル暮らしくらいのものの量です。
本は増えがちなので、読んだらすぐに捨てるか、売るか、誰かにあげちゃいます。
でも自分の脳味噌を全く信用していないので、メモ魔です。
Evernoteに読んだ本をひたすらメモしていて、
それを読み返せばいいという状態にしています。
本は買い直せるので、一度手放しても買い直すこともあります。

思い出のものは?

そういうのも容赦なく捨てちゃうかも……。
友達がつくったTシャツなんかは、
たくさん着て「楽しんだな」と思って捨てたい。
けど、写真は結構撮りますね。
物理的に捨てたとしても、思い出はデジタルではきちんと残しておきたい。

じゃあ、デジタル機器のなかは整頓されてそうですね。

あまり整頓されてないかもしれません(笑)。
とりあえず残しておきたいんです。
物 GoogleフォトやEvernoteの検索機能は
年々上がってるからとりあえず突っ込んでおけば探せるし、
けっこう見返します。Googleのデータが全部ふっとんだら悲しいです。

ものは持たず、デジタルで残すというのが、今っぽいですね。

でもちょっと大人になったのか、
最近はものを持つのっていいかもなと思ってます。
とはいえ、いっぱい買うことはしないと思うんですけど、
前はものを減らさなければいけないと脅迫概念的に思っていたのが、
最近はあまりなくなってきました。
豊かな生活の、豊かな単位を考えていこうという感じになっています。

Shiho Yokoyama chapter1
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<プロフィール>

横山 詩歩
Central Saint Martins College of Art and Design グラフィックデザイン学科卒。紙媒体のデザイナーとしてキャリアをスタート。現在は、企業の新規事業立ち上げの支援に従事する傍ら、2018年4月より長野県小布施町の地域プロジェクトに携わる。

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