COLUMN

Depot Community Service chapter1

Depot Community Service chapter1

お店が18年目(2020年時)ということは、お子さんが小さいときにオープンしたんですね。

湊誠也さん(父。以下、誠也):そう。今の場所の前に、7年くらい別の場所でやってました。
オープンしたのは長女の愛果が1歳の時で、次女の優芽が生まれてすぐだったかな。
「優しく、楽しく、自由な自転車ライフ」をテーマにオープンしました。

なぜ自分の店をやろうと思ったかというと、
子どもたちと過ごす時間が欲しかったからなんです。
家族で自転車で過ごすのって、たとえ30分だって楽しいんですよ。
だから近所でもできるだけ自転車で行くようにしてました。
今は学校とかそれぞれの生活があるけど、
自転車がある生活が幸せだと思っているのは変わらないです。

それまでは何を?

誠也:先輩と一緒に、アウトドアの洋服を海外で買い付ける仕事をしていました。

湊愛果さん(長女。以下、愛果):その頃のことは生まれる前だから全然知らないな~。

なぜ自転車を仕事にしたんですか?

誠也:その質問が嫌いで(笑)。
1番好きなものが自転車ってわけではないんです。
でも、自転車があったらもっと楽しいなと思うことはたくさんある。
たとえば自転車で走ってると、「焼鳥屋のいい匂いがするな~」と見つけることができるとか。
車で見つけるのは難しいし、徒歩よりたくさん巡れるし。
ちょっとした「いいこと」が見つかるんです。

愛果:ほんとそう!私はまだ車を運転できないから、ほとんど自転車に乗ってる。

湊麻未さん(母。以下、麻未):あと、車が渋滞してる道を通る時に
自分を抜かした車を覚えておいて、その車を抜かせると得した気分になるの(笑)。

お店ではどういったものを販売しているんですか?

誠也:店を始めた頃はメッセンジャーバッグを輸入販売していたのですが、
今はオリジナル商品が多いです。
けどお店を始めた時から変わらないのは
「その商品を作ってるのがいい奴じゃないと置かない」ということ。
直接会ったり、友達の友達だったり、どんな人か知ってから決めます。
今置いてる商品はオリジナルがほとんどです。
プリントしてるだけなんですけどね(笑)。

オリジナルアイテムのアイデアはどなたが?

誠也:妻がイラストを描いて、僕が「お!それいいじゃん!」って。
愛果:2人じゃないとできないな~と思う。
お母さんはアイデアをわーっと思いついて、それを形にするのがお父さん。
誠也:彼女がアーティストで、僕がディレクターみたいな。

麻未:今日は地域の子どもたちと一緒に絵を描くイベントをやるんですよ。

麻未さんはアートのお仕事を?

麻未:ぜんぜん!サラリーマンでした。
高校は美術部だったんだけど、当時すでに付き合っていた彼(誠也さん)が
大学は英文科に行くって言うから、私も英文科に行っちゃったの~。
今思えばバカなんだけど、「同じがいいや」って思っちゃって(笑)。

高校生からお付き合いを!

麻未:2人とも生まれも育ちもこのあたりで、
高校の夏休みの最終日に付き合うことになって。
なんだか興奮するじゃない?家に帰って、父親のロードバイクで地域を何百周も回った。

思い出にも自転車が出てくるんですね。

麻未:そう~家が近所でね、
お互いの家の真ん中にケーキ屋さんがあるんですよ。
結婚の挨拶で彼がうちに来るときなんて、うちもそこのケーキを用意してるし、
誠也も同じケーキ屋さんのケーキを買ってきて、
数が倍になって……っていうくらい近いのよ。

思い出話も飛び出し、オープンしてから18年、
いやそれ以上の時が詰まっていることが分かるDepot Community Service。
後半は「店が街にとってどんな存在であるか」を探る。
Depot Community Service chapter1
Depot Community Service chapter1

<プロフィール>

Depot Community Service
家族全ての自己アピールが強く、切磋琢磨の日々
名前 年齢 職業 ニックネーム 好きなモノやコト
湊 喜愛(キア)2歳 犬 キープー あそぼライオン/砂肝
湊 悠仁(ユニ)11歳 小学生 ウニ 外遊び/ラグビー
湊 優芽(ユメ)17歳 高校生 泥団子、サータアンダギー、タピオカ 自転車に乗るコト/キアと遊ぶコト
湊 愛果(アイカ)19歳 看護学生 市川の橋本環奈(自称) 歌うコト
湊 麻未(マミ)47歳 アーティスト(遊びとアートのPIPPI主催) マミー NEW KOKESHIを作るコト
湊 誠也(セイヤ)49歳 DEPOT 店主 パッピー 冷蔵庫にあるもので料理するコト

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