COLUMN

Midori Nakagawa chapter2

Midori Nakagawa chapter2

自分で仕事を選んでいる中川さんですが、日々大切にしていることは?

人との出会いの中には必ず何かがあって、それが匂うかどうか。
ぼーっとしていたら匂わないと思う。
よくメモもとりますよ。

ぜひ見たいです。

自分の引き出しを蓄えるために、気になったらひとまず書いてるんです。
新しい店のことやテレビで見たレシピとか……。
あまり興味のないテレビの情報番組も見てみます。
普段は自分の興味のあるものしか引っかからなくても、
テレビならそれ以外を教えてくれるから。
「こんなのあるんだ」っていうのを教えてくれるツールとして、
テレビも全然馬鹿にできないですね。

ものを買うときのルールはありますか? 

自分に刺さるものしか買わない。
食べ物だったら、知らないものがあったら絶対買います。
知らないものってまだまだいっぱいあるから。
マカも同じで人が知らないものをやりたいし、
「一番」とか「初めて」っていうのが好きだから研究します。
洋服は、スタイリストさんやタレントさんに
レンタルするお店もやってたので、もともとは2万点持っていました。
倉庫を4つ借りてたんだけど、
その内の1軒がこの間地上げになって使えなくなり、2軒目もそうなって……。
泣く泣く手放したけど、5000点くらい残してあります。
服を貸す側としても、断捨離は全くしようと思わない。
昨日まであったものを借りようと思ってたのに借りられないと、
頭の中で(スタイリングを)組んだものがやり直しになっちゃう。
1個(があるかないか)で狂うんですよね。それに自分も、
「きっとこれは何かの時にすごく活躍してくれるはず」
っていう洋服は手放せないです。

カラフルなスタイリングですね!

ドレスコードはサプール。
アフリカコンゴの方達がお洒落して、
「俺たちは服が汚れるから戦わない」って
ファッションを楽しむ姿勢がいいなと思って。
佐賀県の酒造組合の会議室でサプールって言い出したら
「はあ?」ってなりました(笑)。
「みんなで派手な格好をして楽しむんですよ」と言っても
始めはきょとんとしてましたね。
でもピンクのジャケットとかをいっぱい持っていって、
1人が着たら盛り上がってきて、
段々と「俺も俺も」って。
蔵の中で写真を撮りました。

私のなかではいつも、「朽ちないファッション」というのがテーマです。
流行廃りじゃなくて、古いものと新しいものを
組み合わせてかっこよく見せたいと思います。

自転車には乗りますか?

スタイリストは荷物が多いからずっと車で移動してたし、
今は地方が多すぎて電車になっちゃうから
自転車に乗る習慣はないんですけど、
Feel Cycleに週3くらいで通ってます。
50分間で7曲くらいかかって、
それに合わせて立ち漕ぎしながら腕立てをしたり、
ダンベルを持ったり、いろいろな動きをするんですよ。
曲はソウルやロック、メタルもあります。

最初は今時の音楽だろうから曲が合わなくて嫌になるだろうな、
と思ってたけど、新しい曲を知るためにもいいなと。
新しい曲ってどんどん聞かなくなるじゃない。
おじいちゃん達が演歌しか聞かないのと一緒で、
「あの頃よかったな」っていう曲だけをずーっと聞いてしまうから、
良い機会になってます。
私がスタイリストの時って全然コンピューターを使わなかったけど、
今は企画書とか、行政に向けての書類とか、
書かなきゃいけないことがありすぎて、
目がチカチカしてくるんだよね。
だから1時間でもいいから離れる時間が必要で、
それにFeel Cycleはぴったり。
時間を切ると出てくるアイデアもあって、
行くと息抜きになりますね。

Midori Nakagawa chapter2
Midori Nakagawa chapter2

<プロフィール>

中川みどり
スタイリスト、地域ブランディング、イベントプロデューサー、2030SDGs公式ファシリテーター。衣・食・住を、遊で繋げる「スタイリング」という観点で、地域の資源を素敵なものに蘇らせる。YOSHIKI、ウルフルズ、映画「海猿」のスタイリングや、食のブランド「tunagaru-tunagaru」の設立など、活動は多岐にわたる。

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