友達に預けてきました。
またオランダに帰ってきたいからって。
オランダの自転車ってハンドじゃなくてバックブレーキなんですよね。
あれに慣れると戻れないくらい便利ですよ。
オランダ人って、そこそこ高い自転車を買って、
それを長く使ってる。全部のものに関して長く使ってるかな。
日本に帰ってきて、プラスチック袋をすごくもらうなと思って。
ゴミも多いし過剰包装。
日本って消費文化ですよね。
これに関しては出遅れてるなと思う。
オランダは生活がすごくシンプルでした。
オランダ人はものが少ないし部屋が綺麗なので、
カーテンを開けっ放しで生活している人もいて(外から見えるので)、
日本から来た友達がおもしろがってました。
かなり捨ててきましたね。
こんまりさんの「ときめくかどうか」ですよ(笑)。
12年オランダに暮らしていたら、ものは厳選するようになりました。
「オランダに来た12年前と同じものが好き」というのも、どうかなと思ったり。
日本に運んだもので、輸送料が高かったのはパラソル。
ドローグ・デザインで買ったパラソルで、送料もかかったけど、
日本で買うと高いから持って帰ってきました。
ほかには20キロのを5箱くらい。
本が多かったかな。
昔はデザイン系の本とか、雑誌の仕事をしてたから雑誌もよく買っていました。
最近はあまり買わなくなって、本を買うなら小説にしようと思っています。
あと洋服も作るのが好きになってきました。
最近はミシンが好きで、鞄や、ワンピースは作る。
買って飽きて捨てて……というより、
好きな生地を買って作ったほうがおもしろいんですよね。
私はあまり女の子っぽい服が好きじゃないので、じゃあ自分で作ろうって。
だからオランダでは生地を買うことは多かったけど、
服は買わなくなりました。
アムステルダムは東京みたいに広くないので、
暇もいっぱいあって、日本での生活からは一変しましたね。
東京にいたときは毎週末、遊んでいましたから。
本なんか一切読まなかったです。
中心部に住んでいたから自転車にも乗らなかったし、自炊もしなかった。
昔は新しい仕事があったら、「自分の好きなもの」を見せてました。
けど、オランダの学校では「関係ないものは持ち込まない」みたいなメソッドだったので、
そこ(題材やクライアントの要望)からあぶり出して調べあげて……
というのを仕込まれて、その方が自然でいいなと思って。
余計なものを入れなくなりました。
マイブームはお客さん(クライアント)に関係ないし。
自分を出すのではなく、相手を引き出してあげるような気持ちでやってます。
地域復興できるようなプロジェクト、
2013年に携わった豊島のような企画を他の街でもやってみたいですね、
そこに壁画に描いたような直線のイラストを絡めていきたいです。
※豊島の作品 http://miyuki-okada.com/Teshima
帰国してから、仕事してみたい人と繋がりやすい環境になったので、
大好きな作家さんの装丁を手掛けたり、
人に喜んでもらえるような物を作り続けたいです。
あとは切絵を使った絵本を出してみたいです。
いくつか試作してはいるので、どうやって世に出せるのか、考えていきたいです。
<プロフィール>
岡田ミユキ
広島生まれ。武蔵野美術大学視覚デザイン学科を卒業後、グラフィックデザイン、イラスト、装丁を中心にフリーランスとして7年間活動。その後2年間の英国留学と、オランダのSt.Joostマスターグラフィック卒業を経て、アムステルダムで壁画、切絵などの制作活動を加え、2020年に帰国。